04-7154-8295
診療時間
13:00 ~ 19:00( 土曜日は17:00迄 )
休診日
火曜日、水曜日、日曜日、祝日

小児皮膚科

PEDIATRIC DERMATOLOGY

小児皮膚科について

お子さまの肌状態をしっかりと見極めます

お子さまの肌に違和感を覚えたら、早めに皮膚科を受診しましょう。
大人に比べると小さなお子さまは肌質が弱く、症状の出方はさまざまです。特に水疱瘡や乾癬(かんせん)などは小児期に起こりやすい傾向にあります。

当院では、お子さまの年齢や肌の状態に合わせた治療をご提供しています。大人の目線で自己判断をしてしまうと初期治療が遅れてしまう可能性も高いので、少しでも心配なことがあれば、遠慮なく当院までご相談ください。

乳児湿疹、あせも

赤ちゃんは大人に比べると肌のバリア機能が弱い傾向にあります。また汗をたくさんかくのも特徴です。そのため、暑い時期ではなくとも顔や首、手首や足首などにあせもや湿疹がよくできます。

湿疹やあせもが出てきた場合、赤みが強かったり、カサカサしていたりする場合は通常の軟膏や保湿剤だけでは対応できません。皮膚科医の指導のもとステロイド軟膏を処方し、炎症を抑えることを試みます。もちろんステロイドは使用し続けると肌が薄くなるデメリットはあるので、症状に合わせた適切なものを処方いたします。ご安心ください。

とびひ

初めはただの湿疹だったのが、強く掻いたり汚れが付着したりすると細菌感染を起こしてしまうことがあります。すると、次第にびらん面や滲出液が出るようになります。この状態がとびひです。

とびひになると、通常の飲み薬や塗り薬では対応できません。抗生物質やステロイド剤を用いる必要があります。
またご家庭では、患部をかかないようにして、軟膏を塗り、ガーゼで保護するようにしましょう。滲出液が減るまでは毎日シャワーで清潔な状態に保つことが大切です。とびひは清潔な状態を維持できれば、治りが早くなります。

水イボ

水イボは、伝染性軟属腫ウイルスによる感染症です。主に乳幼児や免疫力の低下した人が感染し、皮膚表面に数ミリメートルほどの丸い隆起物が生じます。

水イボが厄介なのは感染力が強い点です。皮膚と皮膚が直接接触して感染するだけではなく、感染者が使用した衣服やタオル、お風呂の水などからも感染する可能性があります。そのため家族内で感染が広がりやすいのも特徴です。

水イボは時間が経つと自然に治癒するケースもあります。ただ数ヶ月かかったり、イボの数が増殖したりすることもあるので、当院では、初期段階で除去することをおすすめしています。
治療の基本はピンセットを使用し一つずつ隆起物を取り除くことです。また近年保険適用になった麻酔テープ「ペンレス」を用いることもあります。

おむつかぶれ

尿や便の付着したおむつと肌の触れている時間が長いと、かゆみが生じたり、肌の表面が荒れたり、ただれたりすることがあります。これがおむつかぶれです。尿と便にはアンモニアや酸が含まれているので、皮膚のバリア機能を低下させ、皮膚疾患が生じます。

基本的には軟膏やワセリンを塗布し、ご家庭ではこまめにおむつを替えることが大切です。
また赤ちゃんのお尻を水やお湯で拭き取り、しっかりと乾かしてから新しいおむつを着用するようにしましょう。おむつかぶれの症状が重い場合には、弱いステロイド軟膏を使用することもあります。

手足口病

手足口病は夏から秋にかけて流行するウイルス性の疾患です。原因となるウイルス(コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなど)によって症状の出方はさまざまです。
ただ、基本的には熱が出た後に、手のひらや足の裏、口の中などに赤い斑点や水ぶくれができる点は共通しています。このように発症する部位が一様だからこそ手足口病と呼ばれます。

特効薬はなく、自己免疫によるウイルスの排除を待つのが一般的です。もちろん発熱や痛み、痒みがあれば対症療法を行うのでご安心ください。
感染期間は手洗いや咳エチケット、感染経路の遮断などの予防策が重要です。手足口病は便や唾液、鼻汁などの分泌物を介して、大人も感染するため、消毒などを徹底し、感染リスクを低減しましょう。

頭じらみ

頭のかゆみがなかなか取れないときは、もしかしたら、しらみに寄生されているかもしれません。
しらみが頭皮に寄生すると、かゆくなったり、かさぶたができたり、白い虫の卵が髪に付着したります。
特に夏場、幼稚園や保育園などで感染し、お子さまを通じて同居家族にも広がるケースがたびたび見られます。
そのため治療は必ず家族全員で進めていきましょう。

具体的にはくしなどで、卵を髪から取り除き、スミスリンシャンプーで洗髪します。
スミスリンシャンプーはアタマジラミ・ケジラミの駆除に効果のある医薬品なので、2週間ほど使うことで効果を発揮します。

あざ

あざは、皮膚の表面に色素沈着や毛細血管の血液が滞留しているために生じるのが一般的です。
出産時の圧迫、転倒による怪我など状況に応じて治療法が異なります。自然治癒が難しい場合は、レーザー治療や手術で対応します。
また当院で治療が難しい場合は、専門的な治療を提供できる大学病院を紹介することも可能です。
診断とご希望を踏まえて治療方針を決定しますので、気になるあざがある場合は、当院までご相談ください。

赤あざ

乳児血管腫(苺状血管腫)
生後まもなくして現れる鮮やかな赤色のあざ。盛り上がっているものもある。
単純性血管腫
生まれた時から見られる平坦な赤いあざ

※乳児血管腫などは生後なるべく早いうちに治療を開始した方がその後のあざの増大を抑制できると言われております。

青あざ

太田母斑
主に目の周りや額にできる平坦な青黒いあざ
異所性蒙古斑
お尻や背中以外にできた蒙古斑

茶あざ

扁平母斑
薄茶色の平坦なあざ
色素性母斑
広範囲のほくろ