花粉症
HAY FEVER
花粉症について
早めの治療が大切です
「花粉症」とは、植物の花粉が原因で鼻や目の粘膜がアレルギー反応を起こす疾患です。代表的な植物はスギ、ヒノキ、シラカバ、ハンノキ、ヨモギなどです。
花粉飛散前の時期から予防を始めると、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、喉のかゆみなどの症状を和らげる効果が期待できます。この考えを「初期療法」と呼びます。
ほかにも症状が強くなってから治療を開始する「導入療法」、症状が改善した後に継続する「維持療法」などがあります。
花粉症の主な症状
- 鼻水
- 鼻づまり
- くしゃみ
- 目のかゆみ
- せき
- のどのかゆみ
- 花粉皮膚炎
- 熱っぽさ
- 倦怠感
原因となる主なアレルゲン
花粉症の原因となる植物は季節ごとにさまざまな種類があります。最も一般的なのはスギやヒノキで、多くの日本国民の悩みの種となっている状況です。
ほかにも、樹木の花粉(ケヤキ、シラカバ、クヌギなど)や草の花粉(ブタクサ、ヨモギ、オオアワガエリなど)で大変な思いをしている患者様も大勢いらっしゃいます。
花粉症の治療法に関しては、まず季節やお住いの地域を踏まえて、治療計画を作成することが大切です。
そのうえで抗ヒスタミン剤やステロイド剤などの薬物療法、免疫療法、気管支拡張剤などを適宜組み合わせて治療を進めていきます。
花粉皮膚炎について
花粉症の季節には、鼻水やくしゃみだけではなく肌トラブルも起こることがあります。それが「花粉皮膚炎」と呼ばれる症状です。
花粉が直接肌に付着すると、炎症が起きて、首や顔周りにかゆみ、湿疹、乾燥、痛みなどの症状が現れます。特に肌のバリア機能が弱い人やアトピー性皮膚炎の人などに症状が強く見られます。
自分でできる予防法
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肌の保湿
乾燥は皮膚炎の大敵です。加湿器やスキンケアで対策を行いましょう。
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腸内環境の改善
人の免疫機能の60~70%は腸にあると言われています。乳酸菌や食物繊維の豊富な食品を摂取し腸内環境を整えましょう
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ストレス発散・睡眠
リラックス効果や質の高い睡眠をとるために、ぬるめの湯船に浸かりましょう。
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ビタミン摂取
免疫機能を高めるビタミンA、免疫細胞を活性化させるビタミンB、免疫機能の低下を防ぐビタミンEをとりましょう。
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花粉に直接触れない対策
家に入る前は服の花粉を払い、入ったらすぐに顔や手を洗いましょう。シャワーを浴びて髪も洗うことができればベストです。
治療方法
当院では内服薬、点眼薬、点鼻薬を組み合わせて花粉症の治療を行います。
特に症状が強くなる前に初期治療を始めることで、鼻水やくしゃみ、皮膚のかゆみなどを緩和・予防する効果が期待できます。
初期治療の中心となる薬は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などです。
最近では眠気やだるさを引き起こさないタイプも増えてきたことから、お仕事の都合などで薬を服用できなかった方でも継続的に治療を行えるようになりました。
ぜひ花粉シーズンより前の来院をご検討ください。
また途中で治療をやめると症状が悪化する可能性があります。そのため、症状が改善・緩和しても、花粉シーズン中は定期的に来院することを心がけてください。