アトピー性皮膚炎
ATOPIC DERMATITIS
アトピー性皮膚炎について
自分に合った治療を見つけることが大切です
アトピー性皮膚炎は、小児期(10歳未満)と成人期(20-45歳)の2回のピークを持つアレルギー疾患です。良くなったり、悪くなったりをくり返しながら長期間続き、症状は痒みのある湿疹が中心です。
原因には体質的なものと環境的なものとが絡んでいると考えられています。
アトピー性皮膚炎は、治しきることが非常に難しい疾患でして、原因も人によって様々です。
当院では、医師とじっくり対話していただくことにより、患者様一人ひとりに最適な治療法を見つけ出します。
アトピーの診断基準
- かゆみが続く
- 湿疹が左右対称に生じる
- 長期間症状が続く(※小児の場合は2ヶ月以上、その他の年齢は6ヶ月以上が目安)
- 一度治癒しても再発する
原因
- アトピー素因(生まれつきアレルギー反応を起こしやすい体質のこと)
- 皮膚過敏性(外部からの刺激に対する防御機能が弱い皮膚の状態)
- 精神的なストレス
- 生活習慣の乱れ、食生活の極端な偏り
治療方法
アトピー性皮膚炎の治療はステロイド外用薬を中心に行います。
「ステロイド」と聞くと抵抗を覚える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ステロイドと言ってもそれぞれの外用薬によって成分量が異なります。
また強い薬を肌の弱い部分に塗布するのはリスクですが、症状に応じて必要な量を適切な期間だけ用いれば良好な結果を得られます。
実際、最新の研究でも、重くなっている皮膚炎を一度大きく改善させた後、薬の量を減らしていくことが、アトピー性皮膚炎の治療に有効だと言われています。
また当院では紫外線照射器を導入しているのも特徴です。ステロイド外用剤と組み合わせたり、単体で照射したりすることで、肌質の改善を目指します。おおよそ週に1度照射し、徐々に来院期間を延ばしていきます。